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独活

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独活(どくかつ)

シシウドAngelica pubescens Maxim.(香独活)、A. laxiflora Diels、A. megaphylla Diels、A. moellendrffii Hanceなど(以上川独活)(セリ科Umbelliferae)、ウドAralia cordata Thunberg(ウコギ科Araliaceae)(和独活、韓独活)など数種の植物の根茎を乾燥したもの
(補)和羗活は和独活と基本的に同じものである。独活の別名として羗活の名があるのはこれによる。

【出典】 神農本草経 上品
【別名】 羗活(キョウカツ)、羗青(キョウショウ)、独揺草(ドクヨウソウ)
【成分】 精油、トリテルペノイド(ウコギ科)、クマリン(セリ科)
【効能】 発汗、鎮静、鎮痙、鎮痛、消炎
【薬理作用】 去風湿・通経絡
実験によると、鎮痛・鎮静・血管拡張作用がある。動物実験では、抗関節炎・催眠の作用もある。また直接血管を拡張して血圧を下降し、呼吸中枢を興奮して呼吸を強めリズムを早める。
【臨床応用】 風湿による痺痛に用いる。とくに項背部の筋肉や下半身の関節の風湿で、背部腰部あるいは臀部・膝部のだるい痛みや両足のしびれなどの症状があるときに適している。
頭痛に使用する。しめつけられるような頭痛・頭がぼんやりする・頭が脹って重い・舌苔白膩・脈濡緩などの症状を呈する風寒湿の感冒に適している。
【性味】 味は辛・苦、性は微温
【帰経】 腎・膀胱経
【処方】 十味敗毒湯、独活寄生湯、疎経活血湯
【用量】 3~9g
【使用上の注意】 独活は温性であるから、盛夏には用いない方がよい。高熱があって悪寒がないとき・陰虚で熱象があるときには使用してはならない。
【産地】 中国、韓国、日本
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