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大腹皮

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大腹皮(だいふくひ)

ビンロウヤシAreca catechu L.の成熟果実の果皮を乾燥したもので、檳榔子を包んでいる部分。種子を檳榔子という

【出典】 薬譜
【別名】 檳榔皮(ビンロウヒ)、大腹毛(ダイフクモウ)、檳榔衣(ビンロウイ)
【成分】 タンニンなど
【効能】 利尿、健胃、整腸
【薬理作用】 下気寛中(曖気などの胃気上逆を止め、上腹部の筋緊張をやわらげることと考えられる。)・利水消腫
健胃・利尿・止瀉の作用がある。
【臨床応用】 上腹部がひどく脹り・大便がすっきり出ないとき(慢性肝炎・消化不良症などに見られる)に用いる。大腹皮の胃気上逆を止め・膨満を除き・消化を促進する作用で使用する。ただし大腹皮は虚脹(膨満感だけで、他覚的には脹満のないもの。脾胃気虚の一症状。)には使用すべきではない。
軽症の水腫、いわゆる“肌膚中の水気”に使用する。
【性味】 味は辛、性は微温
【帰経】 脾・胃・大腸・小腸経
【処方】 藿香正気散
【用量】 3~9g
【使用上の注意】
【産地】 中国、フィリピン、インドネシア
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