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紅花

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紅花(べにばな)

ベニバナCarthamus tinctorius L.、(キク科Compositae)の管状花をそのまま、または黄色色素の大部分を除き、圧搾して板状にしたもの

【出典】 図経本草、開宝本草
【別名】 紅藍花(コウランカ)、草紅花
【成分】 カルタミン(carthamin)、サフロール黄(safflor yellow)、脂肪油、リグナンなど
【効能】 通経、血行障害、駆瘀血薬
【薬理作用】 破瘀活血・通経
子宮の興奮作用・降圧作用・冠状動脈拡張作用
【臨床応用】 血瘀による月経痛・無月経に対し、紅花の子宮興奮と活血通経の効能を利用する。
冠不全による狭心痛に用いる。
打撲捻挫に対する効果は桃仁よりも強い。挫傷や捻挫による内出血・疼痛・腫脹には、紅花油(エチルアルコールによるチンキ)や紅花酒(米酒で煎じたもの)を患部に擦りこむ。
気血の調整・補養には、用量は少なくすべきで、温補剤に少量の紅花を加える。
眼科で、主として清熱消炎に使用する。
【性味】 味は辛・微苦、性は温
【帰経】 心・肝経
【処方】
【用量】 一般に3~9g、大量で12~15g。和血養血には1.2~1.5g。
【使用上の注意】 子宮を刺激して収縮させるので、妊婦には使用しない。月経過多・出血傾向のあるものには使用しない。
紅花は大量では活血去瘀、少量では養血和血する。
紅花と桃仁はどちらも去瘀の効能があるが、血証(血虚・血瘀・出血などの総称。)には桃仁の方が紅花よりも応用範囲が広い。熱証の瘀血には桃仁を常用し、胸部・腹部の疼痛には紅花の方が効果がある。
【産地】 インド、中国、日本
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