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釣藤散(ちょうとうさん)

釣藤散

釣藤散●「釣藤散」は、漢方の古典といわれる中国の医書『類証普済本事方[ルイショウフサイホンジホウ]』に収載されている薬方です。
●めまい、肩こり等の症状を多く伴う慢性頭痛に効果があります。

製品名称 釣藤散料エキス顆粒クラシエ
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
釣藤散料エキス粉末・・・1,800mg
〔チョウトウコウ・チンピ・バクモンドウ・ハンゲ・ブクリョウ各1.5g、ボウフウ・キクカ・ニンジン各1.0g、セッコウ2.5g、ショウキョウ・カンゾウ各0.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの次の諸症:慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるもの
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満・・・服用しないこと
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釣藤散(煎じ薬)・ K137(薬局製剤)

釣藤散は、「本事方」に収録されている、慢性に続く頭痛で、中年以降又は高血圧の傾向のある人に用いられる漢方薬です。

製品名称 釣藤散(煎じ薬)・ K137(薬局製剤)30日分
参考価格 ¥11000(税抜き)
成分 石膏5.0;釣藤・橘皮・半夏・麦門冬・茯苓各3.0;人参・菊花・防風各2.0;甘草・乾生姜各1.0
効能 慢性に続く頭痛で中年以降、又は高血圧の傾向のあるもの
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
15歳未満 服用しないこと
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釣藤散中医処方解説

脾胃気虚・痰湿の肝陽化風に使用します。頭のふらつき・めまい感・頭痛・耳鳴・顔面紅潮・目の充血・目がかすむ・いらいら・肩こり・眠りが浅い・手足のふるえなどの肝陽化風の症候に、食欲不振・元気がない・疲れやすい・悪心・嘔吐・咳嗽・喀痰・腹が脹るなどの脾気虚・痰湿の症候をともないます。舌質はやや紅・舌苔は膩・脈は弦軟やや数。

処方名 釣藤散
効能 平肝潜陽・明目・補気健脾・化痰
解説 釣藤鈎は、鎮静、鎮痛、鎮痙降庄作用をもち、自律神経系の興奮をしずめ、けいれんによるふるえを止めます。菊花は、鎮静・降庄作用があり時に目の充血 頭痛をやわらげます。
人参・甘草・茯苓は、消化吸収を促進し、機能を高めます。半夏・陳皮・生姜は、胃腸の嬬動をつよめ、消化管内の水分停滞を除きます。
治療の現場から のぼせ、はてり、イライラ、顔が赤いときは、加味逍遥散を合方します。 肩こりが強く釣り鐘状に張った感じが多くみられる。
臨床応用 神経症、不眠症、動脈硬化症、高血圧症、メニエル氏病、更年期障害、慢性腎炎・頭痛