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川芎茶調散

川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)

川芎茶調散「川芎茶調散」は、漢方の古典といわれる中国の医書『和剤局方[ワザイキョクホウ]』に収載されている薬方で、主薬の川芎[センキュウ]をはじめ、白芷[ビャクシ]、羌活[キョウカツ]など9つの配合生薬からなる漢方処方の薬です。
かぜや頭痛、血の道症に効果があります。

製品名称 川芎茶調散料エキス顆粒Aクラシエ
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包2.0g)中
川芎茶調散料エキス粉末・・・4,600mg 〔ビャクシ・キョウカツ・ケイガイ・ボウフウ・ハッカ各2.0g、カンゾウ・チャヨウ各1.5g、センキュウ3.0g、コウブシ4.0gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。
効能 体力に関わらず使用でき、頭痛があるものの次の諸症:かぜ、血の道症、頭痛 (注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・1回1/4包
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川芎茶調散中医処方解説

風寒(風熱)による頭痛に対する代表処方です。外風を除いたり、内風を静めたりする効能をもち、風病を改善する方剤です。 突発性の頭痛で、悪寒・発熱・鼻づまりなどの表証をともないます。めまいがみられることもあります。舌苔は白薄・脈は浮。

処方名 川芎茶調散
効能 疏風散寒、止頭痛
解説 風病とは、自然界の風に似て、急激に発症したり動揺性・変動性の症状を呈する病変を指します。その風病の範囲は非常に広く病状も変化を示しますが大きく「外風」と内風に分けられます。
「外風」は風邪が外界から侵入して肌表・経絡・肌肉・骨節などに停滞したもので、風邪単独では深く入ることはなく、寒・湿・熱などの邪が結びついて病変をひきおこします。
川芎茶調散は風と寒が侵入したもので感冒の初期、三叉神経痛がこれにあたります。袪風の荊芥・防風・羌活・白芷・薄荷で風邪を除いて止痛するとともに疏肝の香附子・川芎で肝気をスムーズにながして風邪の侵入を防止します。 羌活・防風・荊芥は、太陽頭痛に、白芷・薄荷は陽明頭痛に、香附子・川芎は少陽・厥陰頭痛に、それぞれ有効です。
治療の現場から 情緒の変動により頭痛するときは、四物湯を合方します 頭痛・偏頭痛がして反復して長期間治癒せず、感冒や情緒変動などによって誘発される頭風に使用します。
臨床応用 感冒・インフルエンザ・鼻炎・副鼻腔炎などで、風寒の頭痛を呈するもの。偏頭痛・血管痙攣性頭痛・神経性頭痛などにも試用してかまいません。