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人参養栄湯

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

人参養栄湯「人参養栄湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『和剤局方[ワザイキョクホウ]』に収載されている薬方です。
胃腸消化力の低下、疲労倦怠し四肢がだるい、貧血、手足が冷えるなどの症状や、病後の体力が低下した時などに用いられます。

製品名称 人参養栄湯エキス顆粒クラシエ
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
人参養栄湯エキス粉末・・・3,350mg 〔ニンジン1.5g、トウキ・ジオウ・ビャクジュツ・ブクリョウ各2.0g、シャクヤク・チンピ・オンジ各1.0g、オウギ0.75g、ケイヒ1.25g、ゴミシ・カンゾウ各0.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・服用しないこと
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人参養栄湯料(煎じ薬)・ K156(薬局製剤)

人参養栄湯は、「和剤局方」に収録されている、体力低下の改善に用いられる漢方薬です。

製品名称 人参養栄湯(煎じ薬)・ K156(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 当帰・白朮・熟地黄・茯苓各4.0;人参3.0;桂枝2.5;芍薬・陳皮・遠志各2.0;黄耆1.5;甘草・五味子各1.0
効能 病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
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人参養栄湯中医処方解説

気血両虚で元気がない、気力がない、疲れやすい、食欲不振、皮膚につやがない、頭がふらつく、目がかすむ、筋肉のひきつりなど気血不足で健忘、眠りがあさいなどの心血虚症状と気血不足で寒け、四肢の冷えなどのを呈するものに使用します。

処方名 人参養栄湯
効能 気血双補・安神・去寒・止咳
解説 人参・黄耆・白朮・茯苓・甘草は、全身機能を高め代謝を促進し、消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増し(補気健勝)たんばく合成、造血、免疫能増強に働きます。
白朮・茯苓は、組織中の消化管内の余剰の水分を血中に引き込んで利尿によって除き、地黄・当帰・芍薬・五味子・遠志は、豊富な栄養物を含み、全身を栄養、滋潤し、神経機能や内分泌機能を正常化します(補血)。
当帰は、血管拡張により循環を改善し、栄養物の分配、供給を強めます(活血)。
桂枝は、血管拡張により内臓や末梢の循環を強めて体をあたため(温中散寒)、唾液、胃液の分泌を高めて消化吸収を補助します。 当帰・芍薬・遠志は、鎮静作用をもち、とくに遠志は催眠に働きます(安神)。
遠志・五味子・陳皮は、鎮咳、袪痰作用をもち、五味子は呼吸困難を改善します。 陳皮・桂枝は、蠕動促進によって消化吸収を補助します。
治療の現場から 不眠が強ければ、加味帰脾湯を合方します。 冷えがきついときは、当帰四逆加呉茱萸生姜湯を合方します
使用目標は、腹部の動悸である心下悸の症状がでます 腹部軟弱
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません
臨床応用 貧血症・慢性肝炎・慢性腎炎・その他の慢性疾患・産後・出血のあと・肉芽形成不全・自律神経失調症などで、気血両虚を呈するもの。これに準じるが、肺結核・慢性気管支炎・不眠症などにも適応し、気血両虚・虚寒・心肺両虚を呈するものに使用します。