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桂枝加竜骨牡蛎湯

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

桂枝加竜骨牡蛎湯「桂枝加竜骨牡蛎湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。ふだん手のひらがじっとり湿っている神経質タイプで、手足がだるくて疲れやすい、頭がのぼせ、眠れず胸や腹部の動悸を自分で感じる、気分が憂うつで物忘れしやすく、さ細なことにも興奮しやすい症状のある場合に用いられています。

体質虚弱で疲れやすく、興奮しやすいものの神経質、不眠症、小児夜泣き、小児夜尿症、眼精疲労に効果があります。

製品名称 「クラシエ」漢方桂枝加竜骨牡蛎湯エキス顆粒
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.0g)中 桂枝加竜骨牡蛎湯エキス粉末M・・・1,600mg 〔ケイヒ・シャクヤク・タイソウ各2.0g、リュウコツ・ボレイ各1.5g、カンゾウ1.0g、ショウキョウ0.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。
効能 体質の虚弱な人で疲れやすく、興奮しやすいものの次の諸症:神経質、不眠症、小児夜泣き、小児夜尿症、眼精疲労
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・1回1/4包
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桂枝加竜骨牡蛎湯料(煎じ薬)・ K48(薬局製剤)

桂枝加竜骨牡蛎湯は、「金匱要略」に収録されている、体質虚弱な人で疲れやすく興奮しやすい方の、神経質、不眠症、小児夜泣き、小児夜尿症、眼精疲労に用いられる漢方薬です

製品名称 桂枝加竜骨牡蛎湯料(煎じ薬)・ K48(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 桂枝・芍薬・生姜・大棗・竜骨・牡蛎各3.0;甘草2.0
効能 体質の虚弱な人で疲れやすく、興奮しやすいものの次の諸症:神経質、不眠症、小児夜泣き、小児夜尿症、眼精疲労
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
3カ月未満 服用しないこと
を1回とし1日2回服用
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桂枝加竜骨牡蛎湯中医処方解説

気血不足・虚陽浮越の症状に使う代表処方です。不安感・不眠・動悸・多夢・夢精などの虚陽浮越の症状に元気がない・食が細い・しびれ・顔色が悪いなどの気血不足の症候をともなうもの舌質はやや淡白・舌苔は薄白・脈は軟の人に用います。

処方名 桂枝加竜骨牡蛎湯
効能 安神・通陽・補気血・調和営衛
解説

桂枝加竜骨牡蛎湯は、桂枝湯に安神剤の竜骨・牡蛎を加えた処方です。
桂枝湯は解表の他に体の機能や栄養不足(気血不足)を補い全身を調整します。(調和営衛)
桂枝加竜骨牡蛎湯は元気や機能が衰えて末梢(特に脳)への栄養がうまくめぐらず、脳の機能が低下して不安感、不眠、動悸などの神経症状を現わすものに桂枝湯で気血不足の調整をし、竜骨・牡蛎の鎮静作用により神経症状を緩解させる処方となっています。
竜骨・牡蠣は、鏡静、鎮痙に働き、動悸、耳嶋、ふるえ、ふらつきをとめます(安神)。大棗・芍薬・甘草は、鎮痙に働き、芍薬・大棗は、滋養強壮作用をもち、体を栄養、滋潤(補血)・鎮静に働きます(安神)。 生姜・桂枝は、消化液の分泌を促し嬬動を強めて、消化吸収を補助します。桂枝・生姜は、脳の興奮性を高めます。

治療の現場から 腹部軟弱で臍傍で大動脈の拍動を触知する場合 下腹部から深部の腹筋が硬く突っ張ってふれる状態(小腹弦急)
※この目標に必ずしもこだわる
臨床応用 自律神経失調症・不眠症・発作性頻脈・夢精などで、気血不足・虚陽浮越を呈するものに使用します