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桂枝茯苓丸

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸「療方調血顆粒」は、漢方では活血化瘀[カッケツカオ]、緩消癥塊[カンショウチョウカイ]というはたらきがあります。

のぼせや手足の冷えを伴う月経の痛み、しみ、肩こり、打ち身などに効果があります。

別名:療方調血顆粒

製品名称 療方調血顆粒
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
桂枝茯苓丸エキス(1/2量)・・・1,150mg 〔ケイヒ・ブクリョウ・ボタンピ・トウニン・シャクヤク各2.0gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。
効能 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび (注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満・・・服用しないこと
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桂枝茯苓丸料(煎じ薬)・ K52(薬局製剤)

桂枝茯苓丸料は、「金匱要略」に収録されている、のぼせ症で、血色よく、頭痛、肩こり、めまい、下腹部痛、足腰の冷えや鬱血等を伴う、月経不順、月経困難症、打撲、婦人更年期障害に用いられる漢方薬です

製品名称 桂枝茯苓丸料(煎じ薬)・ K52(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 桂枝・茯苓・牡丹皮・桃仁・芍薬各等分4.0
効能 のぼせ症で、血色よく、頭痛、肩こり、めまい、下腹部痛、足腰の冷えあるいはうっ血や等を伴うもの月経不順、月経困難症、打撲症、婦人更年期障害
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
4才未満 服用しないこと
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桂枝茯苓丸中医処方解説

桂枝茯苓丸は、下焦の血瘀に用いる代表処方です。下腹部の痛みや圧痛抵抗・あるいは腫瘤・月経不順・月経困難・不正性器出血などに、下肢の冷えや静脈のうっ滞あるいはのぼせ・頭痛・肩こりなどの症候をともなうものに使用します。舌質は紫あるいは瘀斑が見られることが多く、一般的な血瘀に用いてもかまいません。

処方名 桂枝茯苓丸
効能 活血化瘀、消癥(ショウチョウ)
解説

桃仁・牡丹皮・芍薬は、鬱血を改善し、血腫を分解、吸収し、血液循環を改善します(活血化瘀)。また、腹腔内の循環障害によって生じた腫瘤を消退させます(消癥)。 牡丹皮・芍薬は、消炎、抗菌、鎮痛、解熱の作用をもち、牡丹皮は子宮粘膜を充血させて子宮機能を改善し、芍薬は子宮筋の収縮調整に働きます(調経)。 茯苓は、組織中の水分を血中に吸収して浮腫を軽減します。牡丹皮・芍薬・茯苓は、鎮静作用をもち、桂枝は、血管拡張により主に動脈側の血行を促進し、活血化瘀の効果を補助します。また、消化液分泌、嬬動促進により薬物の吸収を強め、動悸をしずめる効果もあります。

治療の現場から 臍傍や下腹部の張り。 冷えののぼせの症状があり顔が赤ら顔の人が多い 。
桂枝茯苓丸は妊婦には用いてはいけません。
便秘のある人は、注意して用います。(原則使用しません)桃核承気湯に変更します。
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
臨床応用 自律神経失調症・更年期症候群・高血圧症・月経困難症・不正器出血・月経不順・無月経・子宮内膜炎・子宮復古不全・胎盤残留・死胎・骨盤内炎症・子宮筋腫や卵巣のう腫の初期などで、下焦の血瘀を呈するものに使用します。