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十全大補湯

十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

十全大補湯「十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)」は、漢方の古典といわれる中国の医書「和剤局方(ワザイキョクホウ)」諸病門に収載されている薬方です。体力の低下や全身的衰弱を大いに補うという意味で名付けられています。「十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)エキス錠クラシエ」は、病後における体力の低下、手足の冷え、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、貧血などに効果があります。衰えた体に活力を与え滋養することにより、疲れやだるさ、病後の体力低下に効果があります。手足の冷え、貧血、食欲不振といった症状に効果があります。

製品名称 十全大補湯エキス錠 [180錠]|クラシエ
参考価格
成分 成人1日の服用量12錠(1錠351mg)中
十全大補湯エキス粉末・・・3,100mg (ニンジン・オウギ・ジオウ・ビャクジュツ・ブクリョウ・トウキ・シャクヤク・センキュウ・ケイヒ各1.5g、カンゾウ0.75gより抽出。) 添加物として、二酸化ケイ素、セルロース、水酸化AI/Mg、ステアリン酸Mg、タルク、クロスCMC-Na、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する。
効能 体力虚弱なものの次の諸症:病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血
用法用量 1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回4錠
15才未満7才以上・・・1回3錠
7才未満5才以上・・・1回2錠
5才未満・・・服用しないこと
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十全大補湯料(煎じ薬)・ K96(薬局製剤)

十全大補湯は、「和剤局方」に収録されている、体力低下の改善に用いられる漢方薬です。

製品名称 十全大補湯(煎じ薬)・ K96(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 人参・桂枝・川芎・地黄・茯苓・白朮・黄耆・当帰・芍薬各3.0;甘草1.5
効能 病後の体力低下、疲労倦怠,食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
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十全大補湯中医処方解説

補気の基本処方の「四君子湯」と補血の基本処方の「四物湯」を組み合わせ、補気の黄耆と温中散寒の桂枝を加えたものに相当し、「気血双補」の処方になっています。すなわち、機能面、物質面の消耗に対して用います。気血両虚で、寒け・四肢の冷え・下腹部痛などの虚寒の症候をともなうものに使用します。舌質は淡白で胖大・脈は沈細弱。

処方名 十全大補湯
効能 気血双補・温陽去寒
解説 人参・黄耆・白朮・茯苓・甘草は、全身の機能を高め代謝を促進し、消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増します(補気健肺)。
たんばく合成、造血、免疫能増強に働き、白朮・茯苓は、組織中や消化管内の余剰の水分を血中に引き込んで利尿によって除きます。
地黄・当帰・芍薬は、豊富な栄養物を含み、全身を栄養、滋潤し、神経機能や内分泌機能を正常化します(補血)。
当帰・川芎は、血管拡張により循環を改善し、栄養物の分配、配給を強めます(活血)。
桂枝は、血管拡張により内臓や末梢の循環を強めて体をあたため(温中散寒)、唾液、胃液の分泌を高めて消化吸収を補助します。黄耆・当帰は、肉芽形成を促進します。
治療の現場から 腰、膝に力が入らない.耳鳴り、夜間尿、性機能減退があるときは、八味地黄丸を合方します。
臨床応用 貧血症・慢性肝炎・慢性腎炎・その他の慢性疾患・産後・出血のあと・肉芽形成不全・自律神経失調症などで、気血両虚を呈するもの。これに準じ、虚寒の症候をともなうものに使用します。