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滋腎通耳湯

滋腎通耳湯(じじんつうじとう)

滋腎通耳湯●「滋腎通耳湯」は、聴力が衰え、耳が聞こえにくくなったり、また異常な音がいつまでも続いたり、時にめまいを訴えるなどの高齢者に用いられる有名な処方です。滋腎通耳湯の方名に、腎を滋養し(腎の働きを高める)、耳の通りをよくするという薬能が込められています。

製品名称 滋腎通耳湯エキス細粒G「コタロー」 90包
参考価格
成分 成人1日の服用量成分分量 3包(6g)中 水製エキス 4.6g
〔トウキ2.0g/ジオウ2.0g/オウゴン2.0g/センキュウ2.0g/オウバク2.0g/サイコ2.0g/シャクヤク2.0g/ビャクシ2.0g/コウブシ2.0g/チモ2.0g〕
添加物として含水二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、アメ粉を含
有しています。
効能 体力虚弱なものの次の諸症:耳鳴り、聴力低下、めまい
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2歳以上・・・1回1/3包
2歳未満・・・・・・・・・・1回1/4包
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滋腎通耳湯中医処方解説

耳の異常は漢方では,腎の衰えととらえ、腎機能を高める漢方を用いて治療するのが基本です。
現代人の感覚からすると、腎は体に溜まった余分な水分を排泄する働き(機能)と考えがちですが、漢方でいう腎はもっと広い意味があります。腎は、生命活動の原動力を提供する臓器であり、生殖・成長・発育にかかわると考えられています。
この腎の機能が衰えると老化が早まり、老化現象としての耳鳴り、聴力低下などの耳の異常が発生すると考えます。
滋腎通耳湯エキス細粒G「コタロー」は、腎機能を高め耳鳴り、聴力低下などの耳の異常を改善していきます。

処方名 滋腎通耳湯
効能 滋陰養血、清熱除煩
解説 補血の四物湯がベースとなり、知母、黄柏、柴胡、黄芩が上焦の熱に対応し、白芷、香附子で気滞を去り鎮痙、鎮痛に働きます。滋腎通耳湯は、血虚で、上焦に熱がのぼり、気の巡りが悪くなって発した肝腎陰虚による耳鳴り、難聴などを改善します。柴胡、芍薬組みあわせと香附子、白芷も含まれることからストレス性の耳鳴りにも使用します。
治療の現場から 腎虚に伴う耳鳴りは、蝉の鳴くような「ジージー」という音が聞こえる。また、「キーンキーン」というような高音性の耳鳴りは精神的な原因で起こることが多い。どちらにも使えるのが滋腎通耳湯です。補腎作用が弱いと感じるときは、六味丸と併用します。
臨床応用 肝腎陰虚による耳鳴り・めまい・難聴