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茵蔯五苓散

茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)

茵蔯五苓散口が渇き,尿量が減り,吐いたり,むくんだりする時によく用いられる漢方薬です。五苓散に茵ちん蒿(カワラヨモギの花穂)を加えた処方であることから,五苓散(口渇と尿量減少)の病態に肝胆の炎症(熱)を伴ったものによいといわれています。  茵ちん五苓散エキス細粒G「コタロー」は,お酒の飲み過ぎによる二日酔,むくみのほか,皮膚にあらわれるジンマ疹などにも用いられます。

製品名称 茵蔯五苓散エキス細粒G「コタロー」
参考価格
成分 成分
(3包(4.5g)中) タクシャ・・・4.8g、ブクリョウ・・・3.6g、チョレイ・・・3.6g、ビャクジュツ・・・3.6g、ケイヒ・・・2.4g、 インチンコウ・・・2.4gより抽出した水製エキス3.40gを含有しています。
添加物として含水二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、トウモロコシデンプンを含有しています。
効能 体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症
用法用量 食前または食間に服用してください。食間とは・・・食後2~3時間を指します。
成人(15歳以上)・・・1包または1.5g、7歳以上15歳未満・・・2/3包または1.0g、
4歳以上7歳未満・・・1/2包または0.75g、
2歳以上4歳未満・・・1/3包または0.5g、 2歳未満・・・1/4包または0.37g、
上記1回量を1日3回。
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茵蔯五苓散(煎じ薬)・ K96(薬局製剤)

茵蔯五苓散は、「金匱要略」に収録されている、口渇、尿利減少があり、吐き気や二日酔い、じんましんに用いられる漢方薬です

製品名称 茵蔯五苓散(煎じ薬)・ K96(薬局製剤)30日分
参考価格 ¥14800(税抜き)
成分 沢瀉5.0;茵陳蒿4.0;猪苓・白朮・茯苓各3.0;桂枝2.0
効能 のどが渇いて、尿が少ないものの次の諸症:嘔吐、じんましん、二日酔いのむかつき、むくみ
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
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茵蔯五苓散中医処方解説

脾胃湿熱に用いる代表処方です。湿熱のうちで、湿症が熱症よりも強い状態をいいます。悪心・嘔吐・食欲不振・口が粘る・脂ものや臭いで気分が悪い・口渇・泥状~水様便・腹部膨満感・尿量減少などがみられ、ひどければ黄疸をともないます。

処方名 茵蔯五苓散
効能 清熱利水
解説 清熱利湿・退黄の茵陳蒿と利水の五苓散の配合で、清熱より利湿に重点があります。主薬の茵蔯蒿で利胆・消炎し、五苓散で消化管や組織内の水分を血中に引き込んで利尿によって除き、下痢を止め胃腸機能を正常化させます。
治療の現場から 慢性の筋肉痛や夜間に足がつる場合には、四物湯を合方します。
運動をしたときや日中に足がつるときは、逍遥散を合方します 。
痙攣性の痛み、急におきることが多い
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
臨床応用 急性肝炎・胆のう炎・胆石症・急性膵炎・急性胃腸炎・にきびなどで、脾胃湿熱を呈するものに使用します