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附子理中湯

附子理中湯(ぶしりちゅうとう)

附子理中湯「療方扶陽理中顆粒」は、漢方では温陽散寒、益気健脾というはたらきがあります。
体力虚弱で、手足の冷えが強く、疲れやすい人の胃腸虚弱、下痢、胃痛などに効果があります。

製品名称 療方扶陽理中顆粒
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.6g)中
附子理中湯エキス粉末・・・3,800mg 〔ニンジン・カンキョウ・カンゾウ・ビャクジュツ各3.0g、ブシ末1.0gより抽出。〕 添加物として、乳糖、ヒドロキシプロピルセルロースを含有する。 〈成分に関連する注意〉 本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、顆粒の色が多少異なることがあります。
効能 体力虚弱で、手足の冷えが強く、疲れやすいものの次の諸症:胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・1回1/4包
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附子理中湯中医処方解説

【脾胃虚寒(脾胃陽虚)】  中焦虚寒倦怠無力感・食欲不振・息切れ・声に力がない・味がない・腹がよく脹るなどの脾胃気虚の症候に、腹痛(冷えると増強し暖めたりおさえると軽減する)・口は渇かない(飲む場合には暖かいものを好む)嘔吐・つばやよだれが多い・尿が薄く多量・手足や腹の冷え・泥状~水様便(ときには便秘)などの虚寒の症状をともなう人に使用します。舌質は淡白で胖大・舌苔は白滑・脈は沈遅で無力
【脾胃実寒(寒邪直中・中寒)】 冷たい飲食物のとりすぎや寒冷の環境によって急に発症する、腹痛・嘔吐・下痢(回数多く泥状~水様)・腹部膨満・上腹部のつかえなどの症状。口渇はなく、手足の冷えや顔面口唇の蒼白がみられ人に用います。舌苔は滑・脈は沈緊で遅
【陽虚不摂血】 鼻出血・血便・不正性器出血などがみられ、顔色が白い・息切れ・元気がない・脈が細または虚大無力などをともないます。 。

処方名 附子理中湯
効能 補虚回陽・温中散寒
解説 温陽散寒の乾姜は、中焦を温めて陽気を高揚し裏寒を除く主薬です。 補気健脾の人参は、脾胃の気を補って運化を強め、昇降を回復させると共に補気摂血にも働きます。 甘温の白朮は健脾燥湿によって人参を助け、甘草は益気和中するとともに諸薬を調和します。 附子は、温腎に働くので脾腎陽虚に適します。 附子は、先天、人参湯(理中湯)は、後天の陽を補います。附子で出なければ真陽を補えず、乾姜・白朮でなければ、中焦の陽を補うことができません。
治療の現場から 脾胃の裏寒 腹部軟弱で、振水音(胃内停水)
臨床応用 慢性胃炎・胃十二指腸潰瘍・慢性結腸炎・消化不良症・その他の慢性疾患で、脾胃虚寒の症候を呈するもの。あるいは急性胃炎・急性腸炎などで、脾胃実寒(寒邪直中)を呈するものに使用します。