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補中益気湯

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)別名:療方昇陽顆粒

補中益気湯「療方昇陽顆粒」は、漢方では補中益気[ホチュウエッキ]、昇陽挙陥[ショウヨウキョカン]というはたらきがあります。
元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすい方の疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、感冒などに効果があります。

製品名称 療方昇陽顆粒
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
補中益気湯エキス(1/2量)・・・3,200mg 〔ニンジン・ビャクジュツ・オウギ各2.0g、タイソウ・サイコ・チンピ各1.0g、トウキ1.5g、カンゾウ0.75g、ショウキョウ0.25g、ショウマ0.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満・・・服用しないこと
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補中益気湯料(煎じ薬)・ K186(薬局製剤)

補中益気湯は、「弁惑論」に収録されている、元気がなく胃腸のはたらきが衰えて疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、病後の衰弱、食欲不振、ねあせに用いられる漢方薬です。

製品名称 補中益気湯(煎じ薬)・ K186(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 人参・白朮各4.0;黄耆・当帰各3.0;柴胡・陳皮・大棗・乾生姜各2.0;甘草1.5;升麻1.0
効能 元気がなく胃腸のはたらきが衰えて疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、病後の衰弱、食欲不振、ねあせ
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
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補中益気湯中医処方解説

元気がない・疲れやすい・四肢がだるい・動作がおっくうである・立ちくらみ・頭の鈍痛・眠くなる(とくに食後)・頭がボーッとする・汗をかきやすい・息ぎれ・便秘あるいは泥状~水様便などの中気下陥・清陽不升の症候、あるいは胃アトニー・遊走腎・脱肛・子宮脱・ヘルニアなどに使用します。
舌質は淡紅・脈は虚大。 脾胃気虚の症候とともに生じる少量かつ間歇的に持続する出血で、下半身や皮下の出血が多い。婦人では月経周期の短縮や過多月経が生じ、経血はうすいことが多くこれら脾不統血(気不摂血)と呼ばれる症状に用います。舌質は淡紅~淡白・脈は虚大。
慢性にくり返す微熱で精神的・肉体的疲労にともなって発生する気虚の発熱に使用します。頭痛・悪寒・自汗などがみられることもあります。脈は洪大で沈取すると無力。舌質はやや紅・苔は白。

処方名 補中益気湯
効能 補気健脾・升陽虚陥・甘温除熱
解説 体力的に弱っている為に、疲労倦怠感が強く寝汗をかいたりします。また、胃腸の働きが悪い為に食欲不振や、空腹感がないなどの症状があります。 人参・白朮は、血液の循環をよくして体力を回復させ、白朮・陳皮とともに、胃腸の働きをよくしします。 黄耆・当帰は、栄養を高め体の働きをよくし、免疫能の増強や柴胡・升麻の解熱作用などにより、慢性の微熱を消退させます。
治療の現場から 泥状~水様便あるいは溜飲などには、五苓散を合方します。
気虚の便秘には、香蘇散や麻子仁丸を合方します。
使用目標 手足の倦怠 寝汗 寝れば治まる頭痛 硬く張っていない軟らかい肩こり
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
臨床応用 低血圧症・起立性失調症・慢性頭痛・自律神経失調症・慢性胃腸炎・慢性肝炎・筋無力症・胃アトニー・脱肛・子宮脱・遊走腎・ヘルニア・慢性の出血症・産後の子宮復古不全・月経過多・頻発月経・不正性器出血・アレルギー性紫斑病・血小板減少性紫斑病・慢性の微熱・病後あるいは手術の回復期・その他の慢性疾患などで、脾胃気虚・中気下陥の症候を呈するものに使用します。