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八味地黄丸

八味地黄丸(はちみじおうがん)

八味地黄丸「八味地黄丸」は、漢方の古典といわれる中国の医書『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。
疲れやすくて、四肢が冷えやすい方の頻尿、排尿困難、かすみ目、下肢痛などの症状に効果があります。

製品名称 八味地黄丸料エキス顆粒クラシエ
参考価格
成分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
八味地黄丸料エキス粉末・・・2,600mg 〔ジオウ2.5g、サンシュユ・サンヤク・タクシャ・ブクリョウ・ボタンピ各1.5g、ケイヒ・ブシ末各0.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れ
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満・・・服用しないこと
販売サイト

八味地黄丸料(煎じ薬)・ K160(薬局製剤)

八味地黄丸料は、「金匱要略」に収録されている、下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみに用いられる漢方薬です。

製品名称 八味地黄丸(煎じ薬)・ K160(薬局製剤)30日分
参考価格
成分 八味地黄丸:乾地黄6.0;山茱萸・山薬・沢瀉・茯苓各3.0;牡丹皮2.5;桂枝1.0;附子0.5
効能 疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿で時に口渇がある次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
を1回とし1日2回服用
7才未満 服用しないこと
販売サイト 八味地黄丸煎じ薬 30日分 の通信販売(通販)【ナガエ薬局】

八味地黄丸中医処方解説

腎陽虚の代表処方です。腰や膝がだるく力がない・知力減退・動作が緩慢・ふらつき・耳鳴・下半身や四肢の冷え・寒がる・嗜眠傾向・インポテンツ・尿量が少く頻回あるいは尿量過多・排尿に時間がかかる・排尿困難あるいは失禁・夜間多尿・遺尿など。舌質は淡白で湿潤・舌苔は白膩・脈は沈・尺脈が弱。 腎陰陽両虚:上記症状とともに、ほてり・口渇・いらいらなどの陰虚の症候もときにみられるものに使用します。

処方名 八味地黄丸
効能 温補腎陽
解説 腎・膀胱の働きが弱まり、水分代謝が悪くなり冷えや排尿異常が出てきます。さらに血液の循環も悪い為に脱力感・皮膚の乾燥・咽の渇きがおきてきます。
山茱萸は、腎・膀胱の働きを良くします。山薬で排尿異常をととのえ腰から下を温めます。
地黄・牡丹皮は、血液の循環を良くし茯苓・沢瀉は、水分代謝を整えのどの渇きを止めます。
附子・桂枝で、体を温め冷えを改善します。
治療の現場から 冷えが強いときには、人参湯などを合方します。
食欲不振、元気がない、気力がないなどの気虚の症候、あるいは八味地黄丸を服用して胃腸に負担がかかるときは、六君子湯・補中益気湯・人参湯などを合方します。
浮腫が強ければ、五苓散・苓桂朮甘湯などを合方します。
上腹部に比べ下腹部が軟弱無力の状態(臍下不仁)
使用目標は、腰痛倦怠・下半身が弱い 夜間排尿
※この目標に必ずしもこだわる必要はありません
臨床応用 脳溢血、動脈硬化症、腎性高血圧、腰痛、陰萎、精力減退、夢精、慢性腎炎、萎縮腎、膀胱炎、前立腺肥大、婦人科尿閉、帯下、脚気、腰痛、脚弱、糖尿病、倦怠感、多尿、頻尿、尿利減少、白内障