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呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

呉茱萸湯

呉茱萸湯「呉茱萸湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論[ショウカンロン]』『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。

腹や手足の冷えなどからだに冷えがあって、消化管の水分の吸収排泄等の代謝作用がうまくいかないためにひきおこされる症状で、頭痛や悪心・嘔吐、みぞおちのつかえや膨満感、手足の冷えなどに用いられます。

みぞおちが膨満して手足が冷える人の頭痛、頭痛に伴うはきけ、しゃっくりに効果があります。

製品名称 呉茱萸湯エキス顆粒
成分 成人1日の服用量3包(1包1.0g)中
呉茱萸湯エキス・・・1,000mg 〔ゴシュユ3g、ニンジン2g、タイソウ4g、ショウキョウ1gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 みぞおちが膨満して手足が冷えるものの次の諸症:頭痛、頭痛に伴うはきけ、しゃっくり
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・服用しないこと
販売サイト

呉茱萸湯料(煎じ薬)・ K69(薬局製剤)

呉茱萸湯は、「傷寒論」・「金匱要略」に収録されている、みぞおちが膨満して手足が冷えるものの、頭痛、頭痛に伴うはきけ、しゃっくりに用いられる漢方薬です

製品名称 呉茱萸湯料(煎じ薬)・ K69(薬局製剤)30日分
参考価格 ¥10500(税抜き)
成分 大棗・生姜各4.0;呉茱萸・人参各3.0
効能 みぞおちが膨満して手足が冷えるものの次の諸症:頭痛、頭痛に伴うはきけ、しゃっくり
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
販売サイト 呉茱萸湯煎じ薬 30日分 の通信販売(通販)【ナガエ薬局】

呉茱萸湯中医処方解説

平素から疲れやすい・食欲不振・腹や手足のえなどの胃虚寒の症状があり、食べると嘔き気がする・嘔吐・吃逆・よだれやつばが多い・上腹部のつかえや膨満感あるいは疼痛と圧痛抵抗などがみられる胃虚寒の嘔吐・吃逆(胃気上逆)の症状に使用します。舌質は淡白・舌苔は白滑・脈は沈遅。

寒飲上逆の頭痛にも使用します。発作性に生じる頭痛(偏頭痛あるいは頭頂部の痛みのことが多)・悪心・乾嘔あるいは嘔吐・首すじからこめかみの凝り・めまい感・手足の冷えなどの症候で、疲れたときや月経前にみられることが多い。舌質は淡白・舌苔は白滑・脈は沈弦遅

処方名 呉茱萸湯
効能 散寒止嘔・ 温胃止痛・健脾益気
解説 辛熱の呉茱萸は肝・胃を温め、肝陽を通達して胃気を和降させて止嘔し、辛温の生姜が温胃止嘔を補助します。 大棗・人参は肝胃の気を補って機能を促進します
治療の現場から 項(うなじ)や肩のこり嘔吐を伴う 心窩部の膨満感や痞塞感や振水音を認める ※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
臨床応用 慢性頭痛、偏頭痛、嘔吐癖、蛔虫による嘔吐、小児の吐乳、しゃっくり、てんかん、急性胃腸カタル、胃酸過多症、胃アトニー、尿毒症、薬物中毒