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五苓散(ごれいさん)

療方調流顆粒(別名:五苓散)

五苓散「療方調流顆粒」は、漢方では利水滲湿[リスイシンシツ]、通陽化気[ツウヨウカキ]というはたらきがあります。

のどが渇き、尿量が少ない方のむくみ、頭痛などに効果があります。

製品名称 療方調流顆粒」
成分 成人1日の服用量3包(1包1.2g)中
五苓散料エキス粉末M・・・1,500mg 〔タクシャ3.75g、チョレイ・ブクリョウ・ビャクジュツ各2.25g、ケイヒ1.5gより抽出。〕 添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
効能 体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔(注)「しぶり腹」とは、残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すものを指します。
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・1回1/4包
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五苓散料(煎じ薬)・ K72(薬局製剤)

五苓散は、「傷寒論」・「金匱要略」に収録されている、のどが渇いて、尿量が少なく、吐き気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみ等の何れかの症状を伴う、水のような下痢、しぶり腹でない急性胃腸炎、暑気あたり、頭痛、むくみに用いられる漢方薬です

製品名称 五苓散料(煎じ薬)・ K72(薬局製剤)30日分
参考価格 ¥13500(税抜き)
成分 沢瀉6.0;猪苓・白朮・茯苓各3.0;桂枝2.0
効能 のどが渇いて、尿量が少なく、はき気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみ等のいずれかを伴う次の諸症:水瀉性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
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五苓散中医処方解説

肺熱の喘咳・呼吸困難・呼吸促迫・口渇・熱感・発熱・無汗あるいは有汗などの症状で、舌苔は黄。

処方名 五苓散
効能 利水滲湿・通陽・解表
解説

五苓散は、主として消化管や組織の余剰の水分を血中にひきこむことによって利尿し、同時に口渇、下痢、浮腫などを緩解します。白朮・茯苓・猪苓・沢潟は、組織中や消化管内の水分を血中に吸収して、利尿作用によって排除します(利水彦湿)。
猪苓・沢潟は尿細管再吸収抑制によるやや積極的な利尿作用をもちます。この作用により浮腫や下痢を緩解し、桂枝は、血管拡張により血行を促進し、また消化吸収を補助し、利水薬の効果を強めます。(通陽)
発熱、悪寒、頭痛などの表証があるときには、発汗、解熱に働きます(解表)。

治療の現場から 悪心・嘔吐をともなうときは、小半夏加茯苓湯・半夏厚朴湯などを合方します。 元気がない、疲れやすい、食欲不振などの気虚をともなうときは、六君子湯・人参湯・補中益気湯などを合方します。 口渇・小便不利.。
臨床応用 急性胃腸炎・周期性嘔吐症・仮性コレラ・クインケ浮腫・寒冷じんましん・急性腎炎の初期・陰のう水腫などで、水湿を呈するもの。あるいは肝硬変の腹水・ネフローゼ症候群・慢性腎炎などの水腫に対して補助的に用います。