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防已黄耆湯

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

防已黄耆湯●「防已黄耆湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『金匱要略[キンキヨウリャク]』に収載されている薬方です。

●疲れやすく、汗のかきやすい傾向がある人の肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症(水ぶとり)に効果があります。

製品名称 防已黄耆湯料エキス顆粒クラシエ
成分 成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
防已黄耆湯エキス・・・1,300mg
〔ボウイ・オウギ各2.5g、ビャクジュツ・タイソウ各1.5g、カンゾウ0.75g、ショウキョウ0.5gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。。
効能 体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの次の諸症:肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)
用法用量 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1回1包
15才未満7才以上・・・1回2/3包
7才未満4才以上・・・1回1/2包
4才未満2才以上・・・1回1/3包
2才未満・・・服用しないこと
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防已黄耆湯(煎じ薬)・ K174(薬局製剤)

防已黄耆湯は、「金匱要略」に収録されている、色白で疲れやすく、汗をかきやすい人の肥満症、関節痛、むくみに用いられる漢方薬です。

製品名称 防已黄耆湯(煎じ薬)・ K174(薬局製剤)30日分
参考価格 ¥10300(税抜き)
成分 防已・黄耆各5.0;朮・生姜・大棗各3.0;甘草1.5
効能 色白で疲れやすく、汗のかきやすい傾向のある次の諸症:肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)、関節痛、むくみ
用法用量 水を500ccと薬1日分(1袋)をその中に入れます。 弱い火で水が約半分になるまで煮詰めます。薬を取り出し薬液を1日2回に分けて服用します。
大人は上記の通り
14才~7才 大人の2/3
6才~4才 大人の1/2
3才~2才 大人の1/3
2才未満 大人の1/4
を1回とし1日2回服用
3カ月未満 服用しないこと
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防已黄耆湯中医処方解説

突然発生する浮腫(とくに顔面や身体上部)・発熱・悪風~悪寒・体が重だるい・尿量減少などの風水の症候に、自汗・息切れ・元気がないなどの気虚の症候を伴う気虚の風水に使用します。舌質は淡白・舌苔は白・脈は浮軟。急に生じる関節痛や腫脹・全身が重だるいあるいは発熱・悪風などの風湿の症候に、自汗・息ぎれ・疲れやすい・元気がないなどの気虚の症候をともなう気虚の風湿に使用します。舌質は淡白・舌苔は白・脈は浮軟。気虚の浮腫・自汗。

処方名 防已黄耆湯
効能 補気健脾・利水消腫・去風止痛
解説 芍薬は、中枢性の鎮静作用がある。芍薬・甘草は、鎮痙、鎮痛作用があり、両者を配合すると作用が強まります
治療の現場から 防已・黄耆・白朮・生姜は、利水消腫に働いて浮腫を軽減します。黄耆は止汗にも働き、補気健脾の大棗・甘草・白朮・黄耆は、元気をつけて機能を改善します。なお、防已黄耆湯を肥満に用いるのは利水消腫の作用を持っためです。からだの皮膚表面の働きが悪いため水分代謝がうまく行われず、体内の水分が停滞しそれがむくみとして現れたり関節に停滞したりします。白朮・甘草で消化器に滞った水を尿として流すことにより、水分代謝を改善し関節に水が集まるのを防ぎます。
臨床応用 急性および慢性腎炎・ネフローゼ症候群・感染性アナフィラキシー・心臓性浮腫・腎性浮腫で気虚の風水あるいは浮腫を呈するもの。変形性関節症・関節リウマチ・神経痛などで気虚の風湿を呈するのもの。多汗症にも用いる。