肝主疎泄中医学用語解説

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肝主疎泄中医用語解説

カンハソセツヲツカサドル

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肝主疎泄　（カンハソセツヲツカサドル）

疏泄は昇発透泄の意味。肝気の疏泄によって全身の生理機能が舒暢に円滑に保たれることをいう。
具体的には以下のようである。
①情緒との関係。情緒がのびやかなときは肝気は舒暢し条達して、気血は調和し経絡は通利するが、精神状態の影響を受けやすく、抑うつ・苦悶などがあると、疏泄が失調して肝気が欝結しやすい。最もよくみられる症候である。
②消化機能との関係。脾の運化・脾気の散精・胆汁の分泌排出は肝気の疏泄に依存している。
③疼痛との関係。「通ずればすなわち痛まず」であり、肝気が欝滞すると気血の流通が停滞して、脇痛・肝胃気痛などの疼痛が生じる。
④月経・射精などとの関係。月経や性器は肝経と関連があるので、疏泄が失調すると月経異常・インポテンツ・早漏などがみられる。

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