胆石・子宮筋腫の治療に三稜・莪朮が効果
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胆石・子宮筋腫の治療に三稜・莪朮が効果

胆石・子宮筋腫の治療に三稜・莪朮配合宝宮泉

   
  医学衷中参西録・張錫純
  医学衷中参西録によりますと、張錫純は、胆石・子宮筋腫の治療に三稜・莪朮が効果があると述べています。腎臓結石・尿管結石も瘀血と述べています

三稜は気味ともに淡でわずかに辛味があり、莪朮は味が微苦で気は微香でやはり微かに辛味があり、いずれも性は微温で、化瘀血の要薬です。
  胆石・子宮筋腫
  胆石は、気と食の結合で、肝胆の機能失調のため痰となり、最後には死血が積もっていきます。胆石の症状は、脇肋から臍腹部の偏側に突然痛みがあります。気滞のため子宮の機能がスムーズでなくなると有形の血・津液が凝結し、子宮筋腫となってきます。子宮筋腫の症状は、筋腫のできている部分によっても違いますが、過多月経・貧血・月経痛、下腹部痛、腰痛・頻尿・下腹部の腫れ(腫瘤を手で触れ自覚できる)などがあります。漢方では、男子の痃癖を胆石と呼びます。筋腫などを癥瘕と呼びます。
  三稜・莪朮は胆石・筋腫を改善!!!下半身の石は瘀血 宝宮泉をおすすめ
  三稜・莪朮は、これら胆石症や子宮筋腫などを治し、性は猛烈ではないけれど効果は迅速です。行気の力により、心腹疼痛・脇下脹痛・あらゆる血凝気滞の証にも有効で人参・白朮・黄耆などと併用すると、開胃進食・調血和血に働きます。この三稜・莪朮をよく見てみますと、化血の力は、三稜が莪朮より優れ、理気の力は、莪朮が三稜より優れています。

 三棱・莪朮の性は和平に近く、女子の瘀血に対しては鉄石のように堅くても徐々に消除できるが、猛烈開破の薬物ではかえってこのような効果をあげることはできません。これは三棱・莪朮のもつ独特な効能で、常に消堅開瘀に働きます。三棱・莪朮で気血凝滞による急性の腹脇疼痛を治療する場合は、三棱・莪朮だけで輔薬を佐(補佐)とする必要はありません。瘀血の積滞が長期にわたり、過度の堅硬になった場合は、数剤で治すことができないので、必ず輔薬を佐(補佐)として用いるべきです。輔薬を使用することによって長期の使用ができるようになります。

黄耆18gに三棱・莪朮各9gを配するか、あるいは黄耆を9gに減じ党参9gを加えて用いると、補と破の力が互いに伯仲し、気血を損傷しないだけでなく瘀血を化す働きも一層迅速になります。気血が壮旺になると薬力をより抑制でき効果が高まることになるでしょう。張錫純は「輔薬中に、三棱・莪朮を加えると、気血の流れがよくなる」と述べています。

私見
胆石症は、少陽病であり肝胆の湿熱の治療も必要である。胆石症は経過が長いために久病となります。そのために瘀血となるのでしょう。治療は少陽病の治療をしながら瘀血を改善する三稜・我朮のはいったものを使用されると良いかと思います。また、予防や再発を繰り返したくないと思われる方は、三稜我朮の入ったものを健康維持に用いられると良いかと思います。
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