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腎臓病によるむくみ
腎性浮腫はむくみの項目のなかでも非常に重要なものです。むくみの原因として腎臓病は非常に重要な地位を占めていますし、また、腎臓病にとって重要な症状がむくみだからです。
 腎臓病の主な種類は、急性・慢性の糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、膜性腎症、腎盂腎炎、腎硬化症などですが、むくみのでき方には多少の違いがあります(ネフローゼ症候群は本来の腎臓病からのもの以外に、糖尿病やアミロイドーシスや多発性骨髄腫や混合性結合組織病などが原因のものもあります)。
 腎炎でむくみがくる一つの大きな要因は、腎臓が広い範囲でおかされる結果、尿のできが悪くなることです。
 腎炎やネフローゼ症候群は、まぶたを中心に顔からむくみはじめます。腎臓は水分や血液成分、尿たんぱく、糖などに含まれている老廃物をろ過した後、不要物を尿と一緒に出してしまう働きをしていますが、機能が低下したりしますと尿をつくったり、排泄する働きが弱まり、体内に水分がたまってしまいむくみとなります。
   
尿の生成について
  腎臓で尿をつくる最小単位をネフロンといいます。ネフロンは起点である糸球体と、それにつづく細長い、複雑に迂曲する管である尿細管とからできています。糸球体は、その名のように、毛細血管の集まりを球状に丸めたようなものです。それを包み込むようにボーマン嚢(糸球体嚢ともいいます)という袋があって、それの一端から尿細管につづいています。
 糸球体は濾過器の働きをして、そこを通る血液から血球と蛋白質以外のすべての成分をボーマン嚢のなかへ濾過します。それが尿細管を通っていく間に、大部分の水と、ブドウ糖やアミノ酸の全量と、無機質の適量とが選別されて、再び血液中に吸収されます(再吸収)。また、ある種の物質は尿細管から排泄も行われています。要するに、尿細管では尿の仕上げが行われるわけです。こうしてできあがった尿が腎盂に集められて、尿管から膀胱へと送られることになるのです。
 腎臓の働きは、全部のネフロンの総和から成り立っているといえます。全部のネフロンの糸球体で血液からの濾過が行われ、全部の尿細管で再吸収が行われます。その仕事がどんなに大きいかは、24時間に全部の糸球体で行われる濾過の総量が150リットルに達する事実(仕上がりの尿の量がたかだか1リットルあまりであることとの比較)からも、うかがい知ることができましょう。
   
尿毒症
 

腎機能が障害されることにより起こる以下の症状を尿毒症といいます。

 1)精神・神経症状:昏睡、失見当識、傾眠、痙攣、頭痛、めまい、末梢のしびれ知覚異常、運動障害
 2)眼症状:腎性網膜症、黒内障、網膜剥離、視力低下
 3)消化器症状:アミン性口臭、味覚障害、食欲不振、嘔気、嘔吐、吐血、下血、下痢、腹水、イレウス
 4)呼吸器症状:大呼吸、肺うっ血、尿毒症肺、肺水腫
 5)循環器症状:高血圧、心不全、心嚢炎、心筋炎、不整脈、浮腫
 6)血液異常:皮下・粘膜出血、貧血、血小板機能障害
 7)骨・関節症状:骨痛、骨折、骨変形、関節炎・関節痛、成長障害、 低Ca血症高P血症、副甲状腺ホルモン増加
 8)皮膚症状:色素沈着、掻痒症、乾皮症、爪の変形、指趾の 虚血性壊死
 9)生殖器症状:インポテンス、生理不順、無月経
10)その他:細胞性免疫低下(易感染性、易発癌性)、脂質代謝障害 (動脈硬化)、糖代謝障害(高インスリン血症)、内分泌障害 (高プラクチン血症、性腺・下垂体・視床下部調節障害)など

   
人工透析
  <透析でできること> 

 人工腎臓とも呼ばれる透析ですが、実際には腎臓の機能の全てを代行するわけではありません。体内水分の調節、電解質バランスの維持、酸・塩基平衡の維持は可能ですが、老廃物の排泄、処理に関しては部分的にしか代行できません。
 また腎臓は、その他にも血液を造ったり、血圧を調節するホルモンを産生しています。 

腎臓の働き

人工腎臓

老廃物排泄・処理
体内の水分の調節
電解質バランス 
酸・塩基平衡の保持
造血ホルモンの産生 ×
ビタミンDの活性化 ×
昇圧物質の産生 ×
降圧物質の産生 ×
   
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