肝血と腎精が不足する肝腎陰虚には 杞菊地黄丸か知柏地黄丸
肝と腎は、「肝腎同源」といわれるほど、とくに密接な関係にあります。そのため、肝血虚がつづくと、腎精も傷つけられて消耗されるようになります。反対に、慢性病や老化、節度のない性生活などが原因で腎精が消耗されると、肝の血や津液も不足するようになります。
この「肝腎陰虚」の状態では、ものがぼやけてみえる・眼の異物感・眼のかゆみ・眼の充血・風にあたると熱い涙が流れ出る・光がまぶしく感じるといった眼精疲労の症状がはっきりと現れ、頭のふらつき・耳鳴り・難聴・腰やひざに力が入らず、だるく痛む・午後の発熱・ねあせ・手のひらや足の裏および胸中の熱感(「五心煩熱」)・舌が紅くなって苔が少なくなる・脈が細数などの症状をともないます。
治療は、肝腎の血と津液を補いながら眼の働きをととのえる「杞菊地黄丸」で行います。眼の強い充血など、熱症状が明らかなときは、熱を冷ます力の強い「知柏地黄丸」を選ぶといいでしょう。
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