脾の津液が不足する脾陰虚に選ぶ、参苓白朮散
かぜの治療を誤って必要以上に発汗しすぎる・生まれつき津液が不足ぎみの体質・節度のない食生活などが原因となって、慢性的に脾の津液が不足することがあります。
この「脾陰虚」の状態になると、眼の乾燥感・涙が出ない・ときに額が痛むなどの眼精疲労の症状が現れるようになり、のどが渇く・皮膚が乾燥してカサカサになる・爪のはえぎわが角質化して硬くなる・便秘・小便の色が濃くなって尿量が減る・舌が紅く苔が一部はがれて地図状になる・脈が細数といった症状をともなうようになります。
また、脾気虚が長くつづくと、消化吸収力が慢性的におとろえた状態になる結果、津液も慢性的に不足するようになります。このような「脾気陰両虚」では、脾気虚による眼精疲労の症状に加えて、のどが渇くが水分は少ししか飲まない・大便がはじめは硬く、途中から下痢になるといった症状が現れるようになって、舌が淡紅色になって乾燥ぎみとなり、苔が少ない・脈が細緩の状態になります。
脾陰虚や脾気陰両虚によっておこる眼精疲労の治療には、「参苓白朮散」が適しています。脾の気や津液を補いながら津液の流れをととのえる効能があるからです。 |