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むくみ漢方中医処方解説


むくみ

中医学とむくみ(水腫)

体内の水分が皮下や軟部組織の隙間にたまった状態が、むくみです。
指で圧すとへこみ、しばらくするともとに戻ります。自覚的にむくみを感じるだけの程度から、太ってみえるほどに顕著な ものまでさまざまであり、局所的であったり全身的であったり、急性・慢性・反復性など、多くの異なった病態がみられます。

 
<急性のむくみ>
 

風邪などの症状に引き続き、急激に発生する浮腫で「風水」と呼ばれます。
肺は、人体の水分を全身の隅々まで水分をくまなく散布し、汗として体の外に排出「宣散せんさん」する働きと、全身各所で代謝された余った水分を
次第に下降させ、尿として膀胱にまで下達させる「粛降しゅくこう」機能をもっています。肺は下方(腎)に圧す力・体外に圧し出す力(体表部)が正常で、
くしゃみ・せきなどの症状は、上方に圧し出す力です。この時は、肺の正しい機能をしていないわけですからむくみの症状が出てきます。

風水とは、水分代謝が不充分で潜在的に水分が停滞しやすい傾向をもつ
ものが、外邪の進入によって、肺の基本的働きである「宣散(せんさん)・粛降(しゅくこう)」を阻害される為に、急激に水分停滞が起きる病態です。
アレルゲン・ウイルス・気温の変動など外的要因により(外邪)、汗などの排泄ができなくなって水分が停滞したり、アレルギー性・炎症性に血管壁の透過性が亢進して水分が組織間の隙間に溢れ出すという病理機序に相当します。特徴は、急であること・悪寒・発熱・咽痛などの症状があります。
いきなり足がむくむというようなことはなく、下半身より上半身のむくみ・特に顔やまぶたのむくみ・時には関節が痛むなどの症状で、肺の働きが悪くなった為に水分が外にも出ず下方へも降りない為に起こります。

風は、風寒・風熱のどちらかで体の中に進入してきます。抵抗力がなくなっている時に、冬の寒い時期や寒冷に体をさらしている時などは風寒の邪が体に進入してきます(風寒犯肺)。春や夏など熱い時期は、風熱の邪がからだに進入してきます(風熱犯肺)。体の中に体液が停滞することを水湿内停すいしつないてい)と呼びます。

   
 

急性のむくみ原因・治療・処方について

症状1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぶたから全身に拡大するむくみ・発熱・頭痛などの症状を伴う。
治療法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・温めて汗をかかせ、外邪や水分を除きます。

原因・・風寒・・・・・弁証     風寒犯肺・水湿内停
治療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・疏風散寒・去湿
処方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小青竜湯

 

症状2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぶたから全身に拡大するむくみ・咽痛・せきの症状がある
                   尿が濃く少ない・血尿を伴うこともある。
治療法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・体表部からの熱の放散を強め、外邪を除き炎症を抑えて利尿させます。

原因・・風熱・・・・・弁証     風熱犯肺・水湿内停
治療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・辛涼宣肺・清熱去湿
処方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・越婢加朮湯

   
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