生理痛を大きく分けると、機能性の生理痛と、器質的な生理痛との2つに分けられます。 明らかに病気などの原因がないのに起こるものが、機能性の生理痛。一度も妊娠、出産を経験していない思春期の女性の生理痛は、ほとんどが機能性の生理痛だと言われています。 これに対し、器質的な生理痛は、骨盤内に何か病気があり、それが原因で起こる痛みのこと。機能性の生理痛に比べ、一般に年齢層が高く、年々痛みの程度が病気としては、子宮筋腫、子宮腺筋症、骨盤内の炎症、子宮内膜症などが挙げられます。 生理痛の対処は、まず機能性か器質的かの診断が必要です。 生理痛がある人とない人がいるのはなぜでしょう。ホルモン含有量の違いなど、さまざまな原因があります。 ただ、月経にともなって起こる頭痛や下腹部痛には、次のような要因が挙げられます。 @子宮を収縮させ、血液を外へ押し出すプロスタグランジンが子宮内膜に多い場合、子宮の筋肉が強く収縮して、痛くなる。 A子宮口が狭いために、血液がスムーズに流れ出ず、押し出そうとする力が働くために、子宮の筋肉が強く収縮。血のかたまりを無理に出そうとして、痛くなることもある。 B精神的ストレスや緊張などで、交感神経が異常に優位に働き、血管や子宮の平滑筋の過度な収縮が起こり、子宮への血液の供給不足や酸素不足で、痛くなる。 C冷房や薄着、冷たいものの摂取で、内臓が冷え、血流が悪くなることにより痛くなる疇D子宮や卵巣に問題があり、痛くなる。 ここで、次のような点に注目できます。 ●初経後1〜2年を経過し、排卵周期が整い始めてから、プロスタグランジンは増加する。 ●排卵を抑えるため、経口避妊薬をのんでいる場合、生理痛の頻度は少ない。 ●排卵をともなわない生理には痛みが少ない。つまり、生理痛は、生理を起こさせるために必要なプロスタグランジン以外に、排卵も原因のひとつと言えるのです。 生理痛の場合には、通常、痛み止めをのんで痛みを抑えればいいでしょう。しかし、痛みがひどい場合や、痛みが以前に比べて強くなってきた場合には、生理痛をともなう卵巣や子宮の異常が考えられます。 婦人科で相談しましょう。